A子ちゃんが生れる前からA子ちゃんの成長を見守ってきたワンコは、父親の様な気持ちでいたと思います。

 

 

A子ちゃんが遊びにくるたびに、喜んでピョンピョンと飛び、前足でタッチして歓迎していました。

 

 

A子ちゃんが、音読をすると、前に来て座り、聞いてあげ、ままごとをすればお客さんの役をしてあげて、昼寝をすれば横にくっついて一緒に寝ていました。388fe1c5.jpg

 

 

ワンコより身体が大きくなったA子ちゃんは、逆にワンコを自分の弟みたいに思うようになり、話しかける時も、赤ちゃんに話すような態度になりました。

ワンコはそれに対して、つきあってあげているようでした。

 

 

A子ちゃんが、「よしよし、抱っこしましょうね」と言って、ワンコを抱っこしようとすると、さすがにワンコは子供に抱っこされるのは怖いみたいで、「ウルル…」とうなり、抵抗していました。

 

どうしても抱っこしたいときは、私が抱っこしてからA子ちゃんに渡して、そばについていました。

 

A子ちゃんが、しつこく抱っこしようとする時は、「さすがにオジサンもキレルよ!」と怒って怖い顔をしていました。

 

赤ちゃん扱いされる時も、しかたなく相手をしてあげている感じでした(笑)

 

でも、耳掃除をしてもらうのは大好きで、A子ちゃんの横にデレデレと寝そべっていました。

 

 

ワンコがいよいよ弱ってきた頃、A子ちゃんには「今のうちにいっぱいお話してね」と伝え、A子ちゃんは悲しみをこらえながら、会うたびにワンコに沢山 話しかけていました。

 

 

こんなこともありました。

 

地震の起きる2週間前の春休み、A子ちゃんが遊びに来ました。ワンコは薬の副作用で弱っていた時でした。

 

A子ちゃんは、ワンコに「表彰状」を作り、ワンコに向けて読み上げてくれました。

 

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   ワンコは寝たままじっと聞いていました。その顔はにこやかでした。

 

 

それからワンコは復活し、地震を乗り越え、7か月後に亡くなるまで頑張ってくれたのです。